(C) vnexpress 死亡した幼児の家族 |
非営利法人(NPO)オペレーション・スマイル研究支援センター(Center for Researching and Aiding Smile Operation=OSCA)がこのほど南中部沿岸地方カインホア省ニャチャン市の第87軍医病院で行った無料口唇口蓋裂手術プロジェクトで、手術を受けた幼児3人が死亡した。
死亡したのは1歳の幼児1人と2歳の幼児2人の計3人。麻酔を行う前、3人とも健康状態に異常はなかった。しかし2人は麻酔の時点で呼吸不全・循環不全を起こし、もう1人は手術が終わった時点で同様の症状が出たため、同市内のカインホア総合病院に救急搬送された。3人とも集中治療を受けたものの、2人はその日のうちに、1人は2日後に死亡したことが確認された。
同プロジェクトは、OSCAが同病院の設備を借りて、口唇口蓋裂の子供に対して無料で手術を行う慈善活動。麻酔を行い手術を執刀するのはOSCAの医師で、手術で使用する薬品などもOSCAが準備する。手術は1年毎に行われ、3回目となる今回は死亡した3人を含めて計11人の子供が手術を受けた。
保健省は、3人の死因を明らかにすべく、審査委員会を設立すると共に、手術で使用した薬品や医療器具などを凍結するよう軍医局に指示した。また、全国のOSCAによる手術活動を中止し、更にOSCAが事務所を置くハノイ市の保健局に対しても、手術に関わった医師らの医師免許の合法性などを確認するよう要請した。