ホーチミン市交通運輸局はこのほど、各旅客・貨物自動車運送事業者に対し、運転手の健康診断を実施し、4月中に報告するよう指示した。これには麻薬の検査も含まれる。
健康診断は、高血圧や視力の低下、麻薬をはじめとする薬物常用など、健康に問題がある運転手を発見して、交通事故防止に役立てることを狙いとしている。計画によると、路線バス、長距離バス、タクシー、トラックの約6万人の運転手が対象で、まず定期健診を受けた運転手の結果報告を求め、次いで健康診断書の有効期限の切れた者、又はまだ検診を受けていない者を対象に行った検診の報告を求めている。
交通運輸局はまた、各業者に定期的(年1回)に健康診断を行うよう義務付けており、これに従わない場合は運送事業許可を取り消すとしている。さらに麻薬常用者の解雇も義務付けており、ブラックリストを各業者が確認できるようにするという。
同局では各業者の報告を待つだけではなく、市警察や市保健局と協力して、路上やバスターミナル、港などで運転手の抜き打ち検査も実施する予定だ。