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1月20日午後1時ごろ、外国人37人を含む乗客85人と乗組員数人を乗せたホーチミン発ブンタウ(東南部バリア・ブンタウ省)行きの高速船が、ホーチミン市1区バクダン港を出発してから15分後に突然炎上する事故が発生した。
火災は高速船の後方部で発生し、乗組員が消火器で火を消し止めようとしたが、火の勢いが強く手が付けられない状態だった。船長は船を浅瀬に移動させ、乗組員の指示のもと、乗客らはライフジャケットを着用し、次々に川に飛び込んだ。乗客らは現場近くにいた漁船に全員救出され、その後、別の高速船により、バクダン港まで輸送された。一刻を争う事態だったため、乗客らは荷物を持ち出す余裕もなかったが、幸いなことに人的被害は出なかった。
通報を受け、水上警察や消防艇などがすぐに現場に駆けつけたが、船は瞬く間に全焼してしまった。船体は浸水したが、浅瀬に移動していたため、沈没は免れた。火災が発生した高速船は事故から3日前に船舶安全検査を受けたばかりで、検査の不備を指摘する声が挙がっている。警察は現在、事故原因について調査を進めている。
なお、ホーチミン市人民委員会は21日、同市交通運輸局に対し、ホーチミン~ブンタウ間の高速船の全運航を停止して、安全性を再調査するよう要請した。