(C)Thanh Nien, 在米ベトナム人の児童 写真の拡大 |
在米アジア人の中で米国経済に最も貢献しているのはインド人と日本人で、ベトナム人は在米アジア人の中で最も収入が低い。フランス通信社(AFP)が26日、米国のブラウン大学の研究結果として明らかにした。26日付タインニエン紙(電子版)が報じた。
この研究結果によると、在米ベトナム人と他の在米アジア人との収入の差は両者の住む地域にも如実に表れており、多くの在米アジア人が高所得の白人系アメリカ人が集まる地域に居住しているのに対し、ベトナム人は米国の中流階級が住む地域に集中して暮らしている。また、低所得であるため、一般的に教育水準も低く、失業率も他のアジア人と比べ高くなっている。
ただし、同大学で社会学を研究するジョン・ローガン教授は「ベトナム人はこのような状況にあっても、アフリカ系やヒスパニック系とは異なり、人種間で大きなトラブルを引き起こすことなく、円満に暮らしている」と述べた。
なお、2010年時点で在米アジア人の中で最も平均年収が高いのは在米インド人の8万9600ドル(約878万円)だった。これは白人系アメリカ人の平均年収5万4000ドル(約529万円)を大きく上回っている。在米アジア人の平均年収では以下、フィリピン人、中国人、日本人と続いた。