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東南部ドンナイ省ニョンチャック郡に住む少年が、家の近くの沼で獲ったタニシを食べた後、広東住血線虫症に感染していたことが分かった。5日付ハノイモイ紙(電子版)が報じた。
家族によると、少年は発熱と頭痛の症状があり風邪と思って地元の医院で受診し薬で治療していたが、症状が悪化する一方だったためホーチミン市熱帯病病院で受診した。同病院で検査した結果、広東住血線虫という寄生虫に感染し、髄膜脳炎を起こしていたことが判明した。少年は同病院で治療を受けている。
広東住血線虫の成虫はネズミの肺動脈に寄生するが、ネズミから糞と共に排出される幼虫はナメクジ・カタツムリ・タニシなどに寄生する。人には経口感染するため、医師らは、タニシなどを食べる時は注意深く十分に調理するよう呼び掛けている。
熱帯病病院では毎年、巻き貝などをよく調理せずに食べたため髄膜脳炎に感染した患者数十人を受け入れている。感染源はカタツムリが最も多いという。