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保健省傘下の保健環境管理局が発表したデータによると、ベトナムの医療施設数は約1万2600か所を数え、この内、病院の数は約1300か所に上る。しかし、全国の病院の内、56%は廃棄物処理システムが未整備のままとなっている。10日付サイゴンタイムズ紙(電子版)が報じた。
同局によると、全国の医療施設で1日に排出される医療系排水は約15万立方メートルに上り、2015年には30万立方メートルに拡大すると予想されている。また、1日に排出される医療廃棄物は350~400tで、この内、40tは無害化するために、溶鉱炉での焼却処理が必要な有害廃棄物とされている。
しかし、多くの医療施設では、資金不足などを理由に医療廃棄物を本来必要な処理をせず、そのまま放棄しているのが現状だ。
ベトナム政府は病院の廃棄物処理システム整備に向けて、総額1億5000万ドル(約121億円)の融資を海外機関などに求める方針を明らかにしている。