(C)Nguoi lao dong 写真の拡大 |
西南部(メコンデルタ地方)指導委員会事務局のグエン・タイン・ハイ局長によると、メコンデルタ地方では教育や職業訓練への投資が十分でないため、人材の質がいまだ要求レベルに達していないという。5日付グオイラオドン紙(電子版)が報じた。
ベトナム商工会議所(VCCI)カントー支部のボー・フン・ズン支部長は「この地方では1989年の調査でも10年後の1999年の調査でも、就学率が非常に低い状態が続いた。さらに10年後の2009年の調査でも小学校を卒業していない人の割合が人口の32.8%と全国で最も高い地方となっている」と述べた。
2010年の1人当たり年間教育費は全国平均で302万8000ドン(約1万1800円)。北部の紅河デルタ地方が354万3000ドン(約1万3800円)、東南部が550万8000ドン(約2万1400円)であるのに対し、メコンデルタ地方は200万6000ドン(約7800円)にすぎない。ズン氏は「これでは教育費が低すぎる。もし政府が支援を継続しなければ、この地方の教育の質はさらに悪化するだろう」と強調した。
2010年の世帯生活水準調査で、メコンデルタ地方の貧困世帯率は2004年の15.3%から8.9%にまで改善したが、それでも紅河デルタ地方の6.5%、東南部の2.2%を上回っている。