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昨年11月にドイツ政府から強制退去処分を受けてベトナムに帰国したグエン・ミン・トゥオンさん一家のドイツへの再入国が許可された。トゥオンさん一家は先月末、フランクフルト空港に到着し、唯一居住権が認められた長女ランさん(20歳)を含む出迎えた大勢の人に囲まれて再会の涙を流した。ベトインフォが報じた。
トゥオンさん夫婦は19年前、祖国を離れてドイツに密入国し、その後はニーダーザクセン州ニーンブルクに住むようになった。夫婦は勤勉に働き、地元の教区では敬虔なキリスト教徒として人望が厚かったという。しかし、昨年11月、地元警察は19年前の密入国を理由に、一家に強制退去処分を下した。11月のある日の午前3時、当局は一家の強制退去を敢行。荷物を纏めさせて、ベトナムに帰るよう命じた。こうして一家は、唯一居住権が認められた長女を残しての帰国を余儀なくされた。
長年ドイツに住んだ夫婦と、まだ幼い次女(9歳)と長男(6歳)を真冬の明け方に、家から追い出すという当局の強引な手段には、ドイツ国内から多くの批判が起こり、地元住民・教区、政治団体などが協力して、一家の居住権を認めるよう、司法省に働きかけた。これを受け、ドイツ当局は特例として一家の永住ビザ発行を在ベトナム・ドイツ大使館に指示し、今回の再入国が実現した。