ホーチミン市チョーライ病院は1日、東京の国際医療福祉大学三田病院と共同で、遠隔医療推進プロジェクトを開始したと発表した。2日付サイゴンザイフォン紙(電子版)が報じた。
このプロジェクトは、チョーライ病院と三田病院とをインターネット回線で接続し、双方の医師が共同で診断し、意見を出し合うもの。これにより、患者にとって最適な治療法を見出すことが出来るという。
遠隔医療はアジアでは新しい試みで、これまでに日本と中国で実施されてきた。ベトナムは、この分野に取り組むアジアで3番目の国として、国内病院による遠隔医療プロジェクトが進められてきた。今回のプロジェクトはチョーライ病院が三田病院と共同で行う初めての遠隔医療モデル事業となる。
なお、これに先立ち両病院が実施した日越における医師の診断能力に関する調査では、両者の診断結果は99%一致しており、診断能力はほぼ同等という結果が出ている。高い診断能力を持つ医師が共同で診察することで、誤診を回避し、より的確な医療サービスが提供されると期待されている。