1日付VNエクスプレスによると、28日夜時点でリビアから帰国したベトナム人労働者数は約1000人。まだ帰国していない約 8160人のうち、4600人は第3国に移動中、或いは待機中で、700人がチュニジアやアルジェリアに向かっているほか、マルタ、トルコ、ギリシャに移動する予定の1000人がリビア北東部のベンガジ港で、300人がリビア~エジプト国境で、残りはリビアの首都トリポリの空港と港湾で出国を待っている。
まだリビアと隣国の国境で待機しているベトナム人労働者に食料を供給するため、食料品8tを載せたベトナム航空の航空機1便が28日夜エジプトのカイロ空港に向った。
ベトナム政府は労働者をトリポリからチュニジアとエジプトに移動させるため、海外の船舶と軍用航空機を賃借することを計画している。また、ファム・ザー・キエム副首相兼外相が率いる在リビアベトナム人労働者帰国指導部は、エジプト、トルコ、マルタ、チュニジア、ギリシャの5か国に特別部隊を派遣した。今回の労働者一斉帰国の規模は1991年のイラク戦争時の10万人に次ぐ人数になると見られている。