東北部ハザン省でこのほど、約4000~7000年前に原始人が生活していたと見られる住居跡が発見された。15日付ダットベト(電子版)が報じた。
ベトナム考古学研究所とハザン省博物館の調査団がこのほど、同省バックメー郡トゥオンタン村にあるクオイナン洞穴で発掘調査を行ったところ、約4000~7000年前に原始人が住居していたと見られる住居跡を発見した。このほか、調査団は杵や短剣、斧、鍬など数百点の石製の生活用具および2つの墳墓を発掘した。
2つの墳墓は、そのの大きさから成人と子供のものと見られている。墳墓は石の上に遺体を置く形になっており、考古学者によると、これは「石から生まれる人間を石に戻す」という思想による葬祭形式で古来のベトナムでは珍しい方式だという。