ハノイ市のベトドク病院で9日午後6時ごろ、国内で初めての脳死患者からの腎臓移植手術が行われた。同日午後に脳死と判定された患者の家族の同意を得て、2つの腎臓が脳死者から摘出され、そのうち1つがホアン・ダン・コアさん(36歳・男性)に移植された。コアさんは同病院で1年近く人工透析を受けており、移植手術が必要と認定されていた。術後の経過は良好だという。同病院では2人目の腎臓病患者(56歳)への移植手術も実施した。
北部ではベトドク病院、103軍医病院、中央小児病院などで生体腎臓移植が行われている。脳死患者からの臓器移植が行われたのは、2007年7月に臓器移植法が施行されてから初めて。