保健省査察部は3月29日、ホーチミン市医科薬科大学病院に対し、同病院の医師3人が米製薬大手メルク・シャープ&ドーム(MSD)傘下のSP社製の医薬品(「P.50」と「P.80」)を処方する見返りとしてリベートを受け取ったとされる問題について内部調査を行うよう指示した。これに先立ち保健省医薬品管理局はMSD社の駐在員事務所に対し、問題の医薬品のベトナムへの輸入価格と東南アジア各国での価格を報告するよう求めた。
カオ・ミン・クアン保健次官は、「医師が医薬品会社からリベートを受け取って薬を処方しているのではないかとの疑いは以前から存在するが、それを立証する証拠を集めることは難しい。しかしリベートの授受が薬の処方に影響を与えているのが事実であれば贈収賄罪に該当する」と述べた。