ベトナムでは毎日新生児65~70人が死亡しており、交通事故による死亡率より高くなっている。子どもへの援助を目的とする米国の民間国際援助団体(NGO)「セーブ・ザ・チルドレンUSA」は新生児死亡率を下げるためのキャンペーンを開始する。ハノイ市・北中部タインホア省・北部タイグエン省・メコンデルタ地方ビンロン省で、相談会や集会などを開催して啓発活動を行う予定だ。
このキャンペーンの狙いは、窒息・細菌感染・未熟分娩などで亡くなることの多い貧困地域の新生児や子どもたちの死亡率を下げること。ベトナムの子どもが死亡するケースのうち、新生児が全体の75%を占めているという。セーブ・ザ・チルドレンは「ベトナムでは6歳以下の子どもが受けることのできる教育・育児サービスの内容に、地域によって大きな格差がある。特に少数民族在住地域が遅れている」とウエブサイトで指摘している。