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北中部地方トゥアティエン・フエ省フエ市にある世界遺産「古都フエの遺跡群」内で、男性ツアーガイドが観光客らに王宮を案内する際、「グエン朝の側室はバナナで自慰した」と説明している様子を撮影した動画がインターネット上に投稿され、批判の的になっている。
この男性ガイドは、「王宮では供物としてフオンバナナ(長いバナナ)が一切使用されず、お供え物にバナナを使う場合は、必ずスーバナナ(短いバナナ)が使われた」と説明。
その理由は、トゥーズー皇太后(儀天章皇后:トゥードゥック帝(嗣徳帝)の実母)が、息子の側室たちがフオンバナナを使って自慰していることを知って、フオンバナナの使用を禁止したためだという。
男性ガイドがツアー客らに下ネタを披露している動画は猛スピードでシェアされ、ユーザーからは「事実無根」、「歴史の歪曲」などと非難の声が上がっている。
今回の騒動を受け、同省観光局調査部が事実関係の調査を進めている。同局は問題の男性ガイドを厳重注意とし、教訓として重く受け止めるよう指導する方針。さらに同局は、全てのガイドに対して歴史上の人物などについて説明する際、根拠のない作り話をしないよう求めた。