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タイ沖をゴムボートで18日間漂流し、タイ海軍によって救出されたベトナム人男性ホー・ホアン・フンさん(37歳)が3日、南部メコンデルタ地方ロンアン省の実家に戻った。フンさんは「インドで暮らす妻に会うために」、ゴムボートでインドに向かったと説明していた。
フンさんの実家があるロンアン省カンドゥオック郡タンチャック村人民委員会によると、フンさんは結婚したことがなく、2014年に家族から精神病の兆候があるとの報告を受けていたという。
フンさんは2017年に自動車を購入し、ホーチミン市で配車アプリサービスの運転手として働いたが数か月で車を売り飛ばした。2019年にはラオスに密入国して拘束され、連れ戻されたことがある。
母親のグエン・ティ・ハオさんも、フンさんの精神状態が正常ではなく、一度も結婚していないことを確認した。フンさんは3月1日にハオさんに「英国に行って働く」と言い残して連絡を絶ったため、ゴムボートで漂流していたところを発見されたと聞いた時は驚いたという。
フンさんは家に戻ってから、また外国に行く資金を貯めるために仕事を探し始めた。ハオさんは、「息子がどこかに行こうと思ったら、止められません。したいことをさせるしかありません」と溜息をついた。
なお、フンさんはタイから飛行機に乗ってホーチミン市タンソンニャット国際空港に到着した後、車とバイクを乗り継いで帰宅した。航空券の費用はタイ在住者が50%を支援してくれ、残りは自費で支払ったという。