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南部メコンデルタ地方ティエンザン省警察は10日、自宅寝室に作った地下スペースに潜伏していた指名手配の男を逮捕したと明らかにした。潜伏中の2年半は、闇金業で生計を立てていたと見られる。
逮捕されたのは、同省カイベー郡ティエンチュン村(xa Thien Trung, huyen Cai Be)在住のドー・ホアイ・ハン容疑者(38歳)。同容疑者は2019年7月末に傷害事件を起こしたが、その後に雲隠れしたため、警察に指名手配されていた。
行方を追っていた警察は、同容疑者が闇金を営んでおり、借金の取り立てをする姿が頻繁に同郡で目撃されているという情報を入手。今月7日に同容疑者の母親が亡くなり、家族が葬儀を執り行っていた際、自宅で母親を弔う同容疑者の姿も目撃されていた。
警察は9日、同容疑者の自宅を訪れ、容疑者をかくまっているいるとみられる家族の説得を試みた。しかし、家族らは容疑者が家にいないと話し、捜査の妨害をしようとした上、警察が捜査する様子を動画で撮影してSNSに流すなど社会秩序の混乱を招いた。
家宅捜索から4時間。警察は寝室の地下スペースに設置されたドラム缶に潜んでいる容疑者を発見し、暴れる容疑者を取り押さえて緊急逮捕した。地下スペースは、床タイルでカモフラージュされていたが、タイルの一部が欠けており、それを通気口にしていた。
なお、警察は捜査を妨害した者や容疑者をかくまった者に対しても、法律に基づいた処分を与える方針。