(C) vnexpress 写真の拡大. |
保健省傘下の第1中央精神病院(ハノイ市)に入院中の患者が、病院内で麻薬密売ルートを運営して、病室をディスコ風に改造していたことが発覚し逮捕された。ハノイ市警察が1日に明らかにした。
元締めとされるグエン・スアン・クイ容疑者(男・38歳)と共犯4人の計5人は麻薬密売・所持・使用などの容疑で逮捕。同病院のスタッフであるグエン・アイン・ブー容疑者(男・35歳)は犯人蔵匿の疑いで逮捕された。
クイ容疑者は資産強奪や治安びん乱などで複数の前科があり、精神病を患ったことで2018年11月から同病院に入院していた。入院中の2020年1月に病院から脱走し、ハイバーチュン区警察に麻薬所持容疑で逮捕されたが、精神病患者だったため、病院に身柄を移送されたこともある。
クイ容疑者は入院先の複数のスタッフと結託し、麻薬を使用しながら「ディスコ」を楽しめるよう病室に照明や音響装置を設置。病室に麻薬を保管し、ここに仲間や病院スタッフを招いて麻薬パーティーを行っていた。
麻薬は自分用だけでなく、他人にも販売していた。麻薬を買い求める人が患者の家族のふりをするだけで病院に入れたため、麻薬の受け渡しは簡単だったという。
警察が容疑者らの病室を調べたところ、6.1kgの結晶状の違法薬物を発見。警察は同事件を巡り、裏付け捜査を進めている。なお、同事件を受けて保健省は1日、同病院のブオン・バン・ティン院長をはじめとする同病院スタッフ数人を一時職務停止処分とした。