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北部紅川デルタ地方ハイフォン市レチャン区ラムソン街区(phuong Lam Son, quan Le Chan)にある民家前で30日午後6時ごろ、高齢の男が隣人の中年男性に硫酸を浴びせかけ、重度の火傷を負わせる事件が発生した。
被害を受けたのは、V・B・Nさん(46歳)。Nさんに硫酸を浴びせかけたのは隣に住む親子ほど年の離れた「タイン」という老人(80歳)だった。地元住民によると、隣家同士だった2人の間には数年前からトラブルが発生していたという。
Nさんはお盆に当たる旧暦7月15日の夜、先祖の霊を供養するため、紙製の冥器を燃やしていた。その際、灰がタイン容疑者宅まで飛散。些細なことだが、以前からNさんに恨みを抱いていたタイン容疑者はこれに逆上し、硫酸の入った容器を手に持ってNさんの顔面に向け硫酸を浴びせかけた。
これにより、Nさんは顔面や目、胸部、腹部、手足など身体の25%に火傷を負った状態でベトティエップ病院(Viet Tiep Hospital)に救急搬送された。応急処置を施された後、ハノイ市の国家熱傷病院(National Institute of Burns)に転送され、現在も集中治療を受けている。
なお、タイン容疑者は犯行後、セオム(バイクタクシー)に乗って同区警察に向かい自首した。同容疑者は一人暮らしの気難しい老人で、近所付き合いは殆どなかったという。