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ホーチミン市からハノイ市へ向かう南北統一鉄道SE10号の車内で4日18時40分ごろ、乗客の妊婦が産気づき、走行中にもかかわらず乗務員らの的確な処置により赤ちゃんが誕生するという出来事があった。
出産したのは、ホアン・ティ・ニュンさん。ニュンさんは東南部地方ビンズオン省ジーアン町からハノイ市へ向かう途中だった。しかし、列車が北中部地方クアンビン省のラックソン~ゴックラム区間を走行中に産気づき、破水した。
乗務員らは車内放送で医療関係者の支援を求めたが、乗客の中に該当者がいなかったため、乗務員のグエン・ダン・フンさん(男性)が自らの手で「助産」し、見事に元気な女の赤ちゃんを取り上げた。
その後、クアンビン省のドンレ駅に列車が到着すると、ニュンさんと赤ちゃんは病院に救急搬送され、列車は再びハノイ市へ向けて出発した。
フンさんは「一瞬ためらいましたが、緊急事態だと判断し、彼女を助けなければと思いました。誤った方法で赤ちゃんがへその緒に締め付けられてしまうのではないかと心配でしたが、電話で医師のアドバイスを受けながら、またコンパートメント内の乗客のサポートも借りながら、安全に赤ちゃんを取り上げることができました」と語った。