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南中部沿岸地方ダナン市の高等人民裁判所は8日、児童への性的暴行および児童への強姦の罪に問われていた同地方クアンナム省の小学校教員であるグエン・クアン・チュン被告(男・50歳)に対して終身刑を言い渡した。被告のパソコンからは、850件以上のポルノ画像と1000件近くのポルノサイトのリンクが見つかったという。
クアンナム省ナムザン郡タインミー村の小学校で教員を務めていた同被告は、2015年から2016年3月までの間に、教師という立場を利用して純真無垢な生徒をだまし、3人の女児を事務所に呼びつけて、複数回にわたり強姦やわいせつ行為を働いていた。
その後、3人の生徒が両親と家族に対し、強姦されたことを打ち明けて事件が明るみとなり、警察の捜査によって強姦の事実が判明したため、小学校教員のチュンを逮捕。チュンは犯行を否認していたが、クアンナム省人民裁判所が昨年末に下した一審の判決で禁錮24年となった。被告は一審の判決を不服として控訴。一方の同省人民検察院も刑が軽すぎるとして控訴を提起した。
被害に遭った女児の母親は、「暴行の噂を聞いて最初は信じられなかったが、2年生の娘が被告に会った時のおびえた態度で被告を疑うようになった。事実を知りたくて娘を病院で診察させようとしたが、3つの病院に断られて法医学センターに行くようすすめられた。何日も夫婦で話し合って、警察に話すべきか非常に迷った。娘の将来にもかかわることだから。しかし、これ以上の被害者を出してはいけないと思い、警察に届け出た」と話した。
ダナン市高等裁判所で行われた二審の判決で被告に終身刑が言い渡されたことについて、この母親は「この判決は私たち家族の苦痛を多少なりとも和らげてくれた。しかし、被告がどんな重い刑罰に処されようとも、私たちの娘が受けた傷を消すことは出来ない」と語った。なお、被告は二審の判決も不服として上告する構えを見せている。