(C) vnexpress |
南中部沿岸地方ダナン市で5日、タクシーに乗って病院に向かう途中だった23歳の妊婦が、運転手の助産によりタクシーの車内で男児を出産するという出来事があった。
助産師さながらの活躍を見せたのは、ダナン市のティエンサタクシー社(Taxi Tien Sa)に勤めるマイ・ディン・ホアさん(男性・29歳)。ホアさんは同日午前8時40分頃、無線を通じて配車の依頼を受け、同市カムレ区ホアトドン通りで妊婦を乗せた。
妊婦は既に産気づいており、ホアさんは息を深く吸うよう声をかけながら病院へ向かったが、トゥエンソン橋を過ぎたところで妊婦が破水。かつて同僚からタクシーで妊婦が出産した話を聞いたことがあったホアさんは、落ち着いて妊婦の両親と夫に助産のアドバイスをし、妊婦を励ました。
その後、ホアさんはタクシーを飛ばして病院に向かい、医師を呼んだ。早産だったため男児の体重は1.9kgだったが、3日間の入院を経て母子ともに健康だという。
ホアさんは妊婦の夫から感謝の電話を受けたといい、「とても嬉しい」とコメントした。ティエンサタクシー社は7日、妊婦と赤ちゃんを救ったホアさんに、行動を称える表彰状を授与した。