(C) tuoitre 左:トゥオン被告、右:カイン被告 写真の拡大. |
2013年10月にハノイ市ハイバーチュン区にある美容外科クリニックで豊胸手術を受けて死亡した患者の死体を川に遺棄したとして、死体遺棄罪及び違法診断・治療罪に問われていた整形外科医グエン・マイン・トゥオン被告(男・41歳、ハノイ市北トゥーリエム区在住)の裁判で、同市人民裁判所は5日、同被告に禁固19年の判決を下した。
このほか、同市人民裁判所は同被告に対し、被害者の遺族に5億8500万VND(約330万円)の損害賠償及び被害者の子供2人にそれぞれ月額100万VND(約5600円)の養育費を支払うよう命じた。
また、死体遺棄罪及び資産横領罪に問われていた共犯のダオ・クアン・カイン被告(男・18歳、同市ドンダー区在住)に対しては、犯行時に同被告が未成年だったことを酌量して禁固33か月の判決が言い渡された。
検察によると、トゥオン被告は2013年10月19日、同市ハイバーチュン区で営んでいた美容外科クリニックで、腹部から吸引した脂肪を胸部に注入する豊胸手術を患者のレ・ティ・タイン・フエンさんに対して行った。しかし術後、フエンさんは突然呼吸不全に陥り死亡。同被告は手術に関するカルテなどを処分するようスタッフに指示し、警備員のカイン被告を除く全てのスタッフを帰宅させた。
トゥオン被告はその後、カイン被告と共にフエンさんの死体をロンビエン区タインチー橋まで車で運び、ホン川(紅河)に遺棄。フエンさんのスクーターはその近くに乗り捨てた。また、カイン被告はその間にフエンさんの携帯電話を盗んだとされている。
フエンさんの遺体は、事件発生から9ヶ月半後の8月になってようやくホン川で発見された。長期間にわたり水に浸かっていたため、腐敗が進んでいたが、DNA鑑定の結果、フエンさんの母親のDNAとほぼ一致したことが確認された。