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メコンデルタ地方バクリエウ省ザライ郡タンフォン村で、行方不明になっていた宝くじ売りの少女ルエンさん(15歳)が2年ぶりに帰宅し、地元で話題になっている。同省警察によると、ルエンさんはホーチミン市郊外の喫茶店で働かされているところを保護された。
ルエンさんは1週間ほど前、メコンデルタ地方から来たという客と話した際、両親に自分が無事なことを伝えて、警察に届け出てほしいと頼んだ。届け出を受けた警察が客のふりをして潜入捜査を行ったところ、ルエンさんを発見し保護した。
家族らはルエンさんがいなくなった後、知人らと共に探し回ったが見つからず、結局、行方不明の日を命日として供養することにした。娘が生きているという知らせを受けたのは、2度目の法要の準備をしていたときだった。
保護されたルエンさんは、「宝くじが売れず、両親に叱られるのが怖くて家出しました。ホーチミンには仕事を探すために来ました」と語った。喫茶店の仕事は、ミエンタイ・バスターミナルに辿り着いたとき、バイクタクシーの男性に紹介してもらったという。
外見が可愛らしかったため、すぐに採用が決まり、店で働くことになった。しかし、当初は月に300万~350万VND(約1万5000円~1万7500円)の給料をもらえるという話だったが、実際には店から給料はもらえず、客と‟おしゃべり“して受け取るチップで生活していた。故郷を離れ、知り合いもおらず、店主から常に監視を受け、携帯電話を持つことも禁止されていたため、外部と連絡を取ったり、逃げ出したりすることが出来なかったとしている。
なお、ルエンさんが働いていた喫茶店は、若い女性が隣に座って接客する、いわゆるカフェオム(喫茶店型風俗店)のような店だったが、ルエンさんによると、この店は売春を行っていなかったという。