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10日午後7時ごろ、ホーチミン市6区2地区レークアンスン通りとファムディンホー通りの交差点で、1人の男性が慈善活動として無料で弁当を配付していたところ、弁当を求めて待っていた男に刃物で刺されて死亡する事件が起きた。
死亡したのは同区13地区在住のチャン・ミン・フオックさん(男性・23歳)。フオックさんは2年程前から、ある女性の依頼により同交差点で毎日弁当40個を貧困層の住民に配付しており、その報酬として自分と妻の分の弁当2個を受け取っていたという。
事件当日、弁当を求めにくる人が多かったため、長時間待たされ腹を立てた男が弁当を配っていたフオックさんと口論になり、所持していた刃物でフオックさんの首と腹部を刺した。フオックさんは地元住民により病院に救急搬送されたが、間もなく死亡した。警察は、フオックさんを刺し殺した男の行方を追っている。
フオックさん夫妻は家族の反対により正式には入籍していなかったが、2歳になる幼い息子がいる。夫妻の生活は貧しく、毎日夫は弁当を配り、妻は幼子を抱えて物乞いをしていた。フオックさんの葬式の場で、父親の死をまだ理解できない息子を抱き、妻は涙をこらえ切れずにいた。