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東南部ドンナイ省カムミー郡に住む104歳のボー・ティ・バイさんが、泥棒の逮捕に貢献したとして同郡人民委員会に表彰された。
事件が起こったのは6月29日、ブー・バン・トゥ(男・22歳)という若者に畑仕事の手伝いを依頼し、バイさんの家に来てもらった時のことだった。午前9時頃、トゥは仕事をするために必要だと言って5万ドン(約240円)を貸してくれるようバイさんに頼んだ。バイさんは身につけていた袋からお金を渡したが、このとき、袋の中に5万ドン札の束が入っているのを見られてしまった。
午後になってバイさんが昼寝をしているのを見たトゥは、裏口から家の中に入り、ふとんでバイさんの顔を覆った後、片手でバイさんの腹を押さえ、もう一方の手でバイさんが身につけていた金の入った袋をつかんだ。
「寝ていたら突然押さえつけられ、痛くて目が覚めました。するとトゥが私のお金が入った袋をつかんでいるのが見えたんです。すぐに起きてトゥの腕をつかみ、なぜ私のお金を盗ろうとしているのかと尋ねました。トゥは否定して腕を振り払おうとしながら、私を蹴りました。彼の手には盗ったお金が握られていました。私が腕を離さないのを見たトゥは、私を外に引っ張っていき、左目を殴りました」こう言ってバイさんは、殴られた左目を指さした。
トゥの腕をしっかりとつかんだまま、バイさんは近所の人々や近くにいた家族らに大声で助けを求めた。トゥは駆けつけた人たちに取り押さえられ、公安に引き渡された。バイさんは「買い物をしたり、電気代や水道代を払ったりするために子供たちがくれたお金を盗られたら困ると思い、蹴られても殴られても腕を離しませんでした。でも今思えばもっと用心すべきだったかもしれません」と語った。