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香港国際空港の税関当局は10日、経由のため同空港に乗り入れたエチオピア発~韓国行きの航空機の積荷から大量の象牙が入ったスーツケース32個を発見した。象牙の総重量は約790キロで、持ち込んだのはベトナム人の乗客15人と見られている。
象牙は、悪臭を漂わせる生牙の状態のものから、箸、数珠、腕輪などに加工された状態のものまで多数発見された。象牙を持ち込んだとして当局に拘束されているのは20~54歳のベトナム国籍の男女15人。このベトナム人グループは、アンゴラ、エチオピア、香港、韓国と移動し、最終目的地のカンボジアまで象牙を運ぶ途中だったと見られる。
なお、香港の希少野生動物保護法では、営利目的で希少野生動物を取引した者に対し、最大500万香港ドル(約6570万円)の罰金および禁固2年の範囲内で量刑すると規定されている。