ホーチミン市警察は23日早朝、メコンデルタ地方カントー市で女子中学生を拉致し、10億ドン(約487万円)の身代金を要求した誘拐犯4人を逮捕し、人質を無事保護した。
誘拐されたのはカントー市トイライ郡ドントゥアン村在住のグエン・ハン・ズイさん(14歳)。22日の昼頃、叔父が運転するバイクで学校に向かっているところを車に乗った4人組の男女に拉致された。誘拐犯らは抵抗する叔父に暴行を加えて、ズイさんを拉致。追跡できないようにバイクのカギも持ち去っていった。
その後、誘拐犯からズイさんの母親の携帯電話に「身代金として10億ドンを用意しろ。警察に通報すれば娘を殺す」という内容の連絡があった。両親は意を決して警察に通報し、カントー市警察は直ちに捜査を開始して誘拐犯らが使用した自動車を突き止めたが、誘拐犯らの車は既にカントー橋を渡ってホーチミン市に入った後だったため、ホーチミン市警察に協力を要請した。
ホーチミン市警察は23日早朝、ズイさんがホーチミン市ビンタン区のホテルに監禁されているとの情報を掴み、人質を無事に保護すると共に、誘拐犯の男3人と女1人を逮捕した。警察の取調べに対し、誘拐犯らはズイさんの家族が大金を持っていることを知り、誘拐を計画したと供述している。