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南中部高原地方ザライ省プレイク市人民委員会はこのほど、20歳の女性レ・ティ・タオ・グエンさんに、祖国安全防衛国民運動に関する功績を称えて表彰状を授与した。グエンさんは従業員として働いていたプレイク市内のカフェで、客の男に刃物を突きつけられた際、得意の武術で撃退した。男は指名手配中の犯人だった。
事件は3月26日の正午頃に起きた。その時の様子についてグエンさんは、「客の男がいきなり私の首を絞めて金目の物をよこせと言いました。私は肘鉄を男の顔に浴びせ、さらに爪先を踏みつけました」と語った。彼女が転ぶと男は肩を踏みつけたが、彼女は男の足を取って転倒させた。それから叫び声を上げ、周囲の助けを得て男を取り押さえた。
グエンさんは南中部沿岸地方ビンディン省の武術家の家で生まれ育った。父親から教えを受けることはなかったが、父や兄の練習を見て習い覚えた。年頃になって筋肉質の身体が気になるようになってからは練習を止めてしまっていたが、身に付いた武術は衰えていなかったようだ。
彼女の外見からは、誰も武術の心得があるとは思わないだろう。事件のことを知って、カフェを訪れる客が増えているという。