(C) Vnexpress, 噂を流したことを告白したトーン・コーク・ジンさん 写真の拡大 |
南中部クアンアム省で6月末に開催された「第3回民族ミスコンテスト」の優勝者、グエン・ティ・ゴック・アインさん(20歳)が審査員を買収したうえ、大会組織委員会の副委員長の息子(15歳)と関係を持ったとの噂について、関係者の告白により新事実が明らかとなった。9日付VNエクスプレスが報じた。
それによると、この大会にホア族代表として出場したトーン・コーク・ジンさんが「メイクアップアーティストの男性にそそのかされて、不確かな情報を口走ってしまった」と告白した。ジンさんは以前にも民族ミスコンに出場しているが、どちらも決勝に進むことが出来なかった。
彼女の証言によると、6月末、メイクアップアーティストのチャン・アイン・キエット氏に呼び出され、大会運営などについて不満に思うことを質問されたという。そこで彼女は大会中、優勝者となったアインさんに関する噂を耳にしたと述べ、前述のような内容を説明した。彼女は大会組織委員会に送った手紙の中で、「この噂が流れたことで世間を騒がせてしまったことを深く反省している」と謝罪の意を示した。更に彼女は、自分に悪意が無かったこと、また噂を広めたのはキエット氏であると指摘した。
これに対し、キエット氏は「全くのでたらめである」と真っ向から反論しており、ジンさんが他の出場者に送信したアインさんの不正行為に関する噂について書かれたショートメッセージを入手したとコメントした。食い違う両者の証言を受けて、大会組織委員会は、真相の究明に動くよう警察に求めた。
大会の数日後には、大会組織委員長を務めた同省人民委員会のチャン・ミン・カー副主席が自宅で死亡しているのが発見されるなど、今回の騒動は世間的にも注目を集めている。現在、警察はこの一連の騒動について調査を進めているが、ベトナムの刑法によると、嘘の情報を流して、他者の利益や権利を著しく侵害した場合、最大で禁固7年の処分が下される可能性がある。