(C)baotintuc.vn, 偽造した赤十字職員証 写真の拡大 |
ハノイ市バーディン区警察は8日、同区ディエンビエン地区で赤十字職員を装い外国人観光客から寄付金を騙し取った詐欺の疑いで、ベトナム人男女3人を現行犯逮捕した。9日付ハノイモイ紙(電子版)等が報じた。
警察の調べによると、3人は偽造した赤十字職員証と6つの言語に翻訳した文書を用意し、外国人観光客に提示して信用させるという手口で、2年前から外国人観光客の多い地域で詐欺を行っていた。
3人が所持していたノートには、寄付金額と寄付を行った外国人の署名が記されており、記載された寄付金額の合計は1億ドン(約49万円)だった。3人は「このノートを見た外国人がなるべく大きな金額を寄付してくれるように、金額を水増しして記入したものも多数ある。実際に寄付された金額はそれほど多くない」と釈明している。また3人は、多額の寄付を行った外国人については今後また寄付を依頼しようと、住所や電話番号などの詳細を書き留めていた。
同区警察は9日、この3人に対して1050万ドン(約5万1000円)の罰金処分を決定した。ハノイ市内では最近、外国人観光客がシクロやタクシーの「ぼったくり」被害に遭うといったケースが増えているため、「この程度の罰金処分では抑止力にならない。もっと罰則を強化するべき」という声があがっている。