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新聞報道などにより、一躍時の人となった老化病の女性、グエン・ティ・フオンさん(26歳)のもとを、ホーチミン市医薬大学病院皮膚疾患科のホアン・バン・ミン医師が訪れ診断を行った。これにより原因不明とされていた老化の正体が明らかとなった。5日付トゥオイチェー紙(電子版)が報じた。
診断したミン医師によると、皮膚が老化したように見える原因は肥満細胞症(mastocytosis)だという。この病気は皮膚や体の様々な部分に肥満細胞が増殖して蓄積されることが原因で発症する。肥満細胞は免疫システムを構成する細胞群の1つで、アレルギー反応や胃酸の分泌に関与する物質、ヒスタミンを形成する。また蓄積された肥満細胞が刺激反応を起こし、痒みや皮膚の盛り上がりなどを引き起こすという。
治療方法としては、まずフオンさんのアレルギー反応の原因を突き止め、これを抑えること。その後は、整形手術などを行わずとも、内科療法だけで50%~70%は治療が可能であるという。