北中部ゲアン省ドールオン郡ヒエンソン村在住のチャン・ヒュー・シューさん(48歳・男性)は22日夜、自宅の前で男2人に刃物で襲撃され、胸と腕に20針の傷を負った。シューさんは汚職撲滅に貢献したとして同省人民委員会に表彰された18人のうちの1人。今回の事件は、汚職を告発された逆恨みによる犯行の可能性が指摘されている。24日付タインニエン紙(電子版)が報じた。
シューさんは1998年に公的資金横領と財政管理違反でヒエンソン村の党秘書、人民委員会主席、土地担当幹部などを告発、2008年には、村の幹部らによる学歴・資格の詐称行為、土地管理における違反行為を告発した。告発された村幹部はいずれも懲戒免職となっている。
襲撃事件の翌23日の夜には、「次は頭を切り落とす」と手書きされた紙がシューさん宅に届いた。同郡公安は現在、シューさんから事情聴取を行うと同時に、これまでの村幹部告発と今回の事件の関連性についても捜査を行っている。