24日午前9時ごろ、ホーチミン市農林大学に塩酸を持った男が乱入し、教室で講義中の教員に塩酸を浴びせかける事件が起きた。止めに入った学生らも塩酸を浴び、計14人が重軽傷を負った。
事件現場は男性教員Dさん(58歳)が機械技術学科の4年生20人を教えていた教室で、ヘルメットをかぶりマスクと手袋を身に付けた若い男が赤いプラスチック製の洗面器を持って入って来たという。男は「手を洗う水ですよ」と言って教壇に近付くと、Dさんに塩酸を浴びせかけ、さらに逃げようとするDさんを刃物で追い回した。しかし男は学生らによって取り押さえられ、警察に引き渡された。
Dさんと負傷した学生13人の計14人は近くのトゥードク総合病院に救急搬送されたが、Dさんと学生1人はやけどがひどくチョーライ病院に移送された。
警察によると、犯人は同大学機械技術学科の元学生チャン・スアン・タイン(28歳)で、Dさんが担当する英語の試験に4回落ちて卒業できなかったことでDさんに強い恨みを抱いていたという。