ホーチミン市人民裁判所は2月26日、実の弟を殺害しようとしたグエン・タン・ドク(46歳・男)に殺人未遂罪で禁固12年の判決を出した。
ドク被告は2007年末に結婚し、ホーチミン市ゴーバップ区の実家で生活していた。しかしある日、仕事帰りに自宅近くの屋台で妻と自分の弟が一緒に食事しているのを目撃して以来、2人の仲を疑うようになった。その数日後には食事の準備をしていた妻が台所で弟と話しこんでいたことを理由に殴る蹴るの暴行を加え、妻を家から追い出した。このため、ドク被告は父親からしばらく妻と別居して頭を冷やすよう言い渡された。同被告はすべての原因は弟にあると考え、ひそかにおのを購入し復しゅうの機会をうかがっていた。
昨年3月21日昼、家族が昼寝をしているときにドク被告は弟に何度もおので切りつける凶行に及んだが、近所の住民らに取り押さえられ警察に引き渡された。弟は病院に救急搬送され一命を取り留めた。
ドク被告は法廷で犯行については認めたが、生まれつき脚に障害があるため劣等感にさいなまれ妻に捨てられることを恐れていたと話し、弟を殺害する意図はなく警告しようとしただけだと殺意を否定していた。