ホーチミン市人民裁判所は7日、ズオン・クアン・スアン被告(39歳・男)に殺人罪で死刑の判決を言い渡した。
スアン被告は離婚した前の妻に対するドメスティックバイオレンス(DV)で逮捕され、地元である南中部クアンナム省で服役、刑期満了で出所した後、ホーチミン市に出て働いていた。その後同被告はトゥイさんという女性と知り合って結婚の約束をした。しかしスアン被告ともに同被告の実家にあいさつに行った際、トゥイさんは同被告が前妻へのDVで前科持ちの男だったことを初めて知り婚約の解消を主張。これに対して同被告は「結婚しなければ殺す」と何度も脅迫を行い、2人の関係は険悪になった。
2007年1月7日、スアン被告は職場から帰宅するトゥイさんを待ち伏せすると、最後に話をさせてくれと言って近付き、持っていた刃物で首を刺して殺害した。スアン被告は容疑をすべて認めているが、後悔や反省の態度は一切見せておらず、トゥイさんの家族に対する賠償もかたくなに拒んでいる。