北部ホアビン省ダーバック郡ムオンチエン村保健所のサー・ティ・タン所長によると、ひび割れした皮膚から血がにじみ出て体が衰弱していくという奇妙な病気が同村で発生し、現在8人がこの病気にかかっているという。はじめは赤い発疹(ほっしん)ができ、それが黒く変化して皮膚がはがれ、ひび割れした皮膚の間から血がにじみ出て目がかすみ、体がだんだんと弱っていくという症状で、すでに1人がこの病気で死亡しているが、村の医師らはこの病気が何であるかまだ診断できないでいる。
村で最初にこの病気が発見されたのは1992年にさかのぼる。当時6歳のサー・バン・ハイ君が発症し、2年後の1994年に死亡した。ハイ君の弟も現在この病気にかかっているという。ハイ君は当時、ハノイ市の病院で約1カ月間治療を受けたが回復しなかった。その後は治療費の工面ができないため自宅で療養していたが、症状は悪化する一方だったという。