先月13日、ホーチミン市の金(きん)販売店「ゴック・チャウ」が強盗グループに襲われ、金1キロ強相当の商品が強奪されるという事件が起きた(※関連ニュース参照)が、この事件を悪用して同店の店主から金をだまし取ろうとしたグエン・タイン・ロン(39歳)という男が逮捕された。
ロン容疑者は、今月19日と20日の2回にわたって同店店主のグエン・ティ・タイン・チャウさん(29歳)に警官を装って電話をかけ、「強盗事件の犯人を逮捕したが、犯人は警察に撃たれて負傷し入院中なので一緒に病院へ行って欲しい」とうそをつき、チャウさんと会う約束を取り付けることに成功した。そして20日午後8時ごろ、ロン容疑者は警察の制服を着てチャウさんの店を訪れたが、偶然通りかかった巡回中の地元警察が腕章をしていない同容疑者を不審に思ってIDカードの提出を求めたため、偽警官であることが発覚した。
ロン容疑者は、うそがばれなければチャウさんのバイクで病院に行き金を脅し取る計画を立てており、失敗した場合にはバイクを奪って逃げるつもりだったという。
なお、同容疑者は過去にも警察のふりをして一般市民のバイクを不当に差し押さえて転売した前科があり、1993年にホーチミン市人民裁判所から懲役14年の判決を受けていた。
(訳注:金販売店店主の名前と年齢が関連ニュースと異なっていますが、原文のとおり翻訳したものです。)