ハノイ市ランハ通りの交通量の多い交差点で12日午後、信号無視をしたタクシーが取り締まりの警察官をボンネットに乗せたまま逃走しようとする事件が起きた。このタクシーを運転していたのはフーフンタクシーのファム・ヒュー・キエン(31歳)という男で、体を張って車を止めたのはハノイ市第3交通警察所属のグエン・バン・アインさん。
アインさんによると、信号が赤になったにも関わらず猛スピードで走行しているタクシーに制止の合図を出したが無視されたため、身をていして車に飛びつき止めようとしたという。タクシーはアインさんを乗せたまま30メートルほど進んだが、現場に居合わせた人たちの協力により取り押さえられた。キエン容疑者は停車後もタクシーから出ようとせず、取り締まりに応じなかったため、地元警察に連行された。
キエン容疑者は客に急かされて黄信号を走り抜けたところ、大勢に取り囲まれて恐ろしくなりタクシーから出られなかったと弁明しているが、すでに公務執行妨害容疑で起訴されており会社からは職務停止処分を受けている。