北部ハイズオン省で3月25日朝、廃品回収業を営むブイ・ティ・レインさんが店の中で頭から血を流して倒れているのが発見された。第一発見者のグエン・ティ・チャインさんは、この直前にレインさんから買い物を頼まれており、犯行はチャインさんが店を出てから戻るまでのわずか数分の間に行われたもようだ。レインさんは緊急搬送先の病院で死亡したが、息を引き取る直前に犯人について「前にポンプを売りに来た男だ」と夫に話していた。
犯人の心当たりがあるという夫の証言に基づいて、警察は近隣の高校を中心に張り込み捜査を行った。その結果、近所の高校に通うグエン・クアン・カック(17歳)という男子生徒が捜査線上に浮上し、29日に逮捕された。カックはネットカフェに5万ドン(約360円)のツケを貯めるなどして金に困っており、金銭を奪う目的で今回の犯行に及んだという。なお、カックはレインさんを襲う前に別の家を訪れていたが、誰もいなかったためレインさん宅にターゲットを移したと供述している。