2005年の大晦日、ホーチミン5区グエンチャイ通りの小路に位置する第2タイビンホテルで非合法の結婚を目的とする大規模なお見合いパーティーが行われた。ありきたりの新年会と思いきや、何十台ものバイクタクシーが1台に若い女性を3人も乗せホテル前に乗り付ける光景が繰り広げられ、近隣住民も胡散臭く思われずにいられなかったようだ。同区公安が現場に駆けつけた時、193名のベトナム人女性は韓国人男性10人とお見合いするためロビーで押し合いへし合いしており、職員らを驚愕させていた。
韓国人男性10人のうち2人は商業目的での入国であったが、残り8人は旅行目的でビザ無し入国していた。8人の「観光客」は、商業目的で入国した2人に「ベトナム女性の美しさを見せてやる」と言われここに連れて来られただけで結婚目的であることを否定。8人は国外退去処分となった。
残りの2人は2005年末に商業目的で入国、しかし実際は偽装結婚を目的とするお見合いパーティー開催を手掛けていた。2人のうち1人には罰金1000万ドン(約7万円)、強制退去処分と再入国の禁止、もう1人にも罰金200万ドン(約1万4000円)と強制退去処分を命じた。
以前は台湾男性との違法結婚が一般的であったが、最近は韓国人男性との違法結婚が増加しているという。