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- 生鮮品鮮度保持実証実験の合意書締結
- 4温度帯で様々な生鮮品の鮮度保持
- 8月頃を目途に今後の事業展開を協議
チルド・フローズン食品輸送を手掛ける南日本運輸倉庫株式会社(東京都中野区)は14日、ベトナム北部を中心に商船事業・港湾開発・不動産事業などを手掛けるサオドーグループ(Sao Do Group)傘下で北部紅河デルタ地方ハイフォン市のハイフォン港の開発・管理運営と港湾業務に付随する輸送・保管・保税サービスを展開するハイフォン・ポート・サービシズ(Hai Phong Port Services=HPS)と、DENBA DISS株式会社(埼玉県戸田市)の3社で生鮮品の鮮度保持実証実験に取り組むことに関する合意書を締結した。
ベトナムでは経済成長の柱として、農業の発展により品質の高い生鮮品などの国内流通の安定化と輸出拡大を目指している。しかし、収穫した農作物を保存するインフラ整備が遅れていることで、生鮮品の流通に関する制限や生鮮品の廃棄処分が大きな課題となっている。また、従来の保存方法では安定した生鮮品の供給ができず、価格が安定しないことで、生産者・消費者双方にとって大きな損失を招いているという課題も抱えている。
こうした中、ベトナム国内で冷凍冷蔵輸送・保管サービスを展開するHPSは、保冷インフラの普及に加えて、国外への輸出基準を満たすためのインフラ構築を検討してきた。
今後は2度、5度、8度、マイナス25度の4温度帯で様々な生鮮品の鮮度保持に関する実証実験を行う。8月頃を目途に実証実験の結果を踏まえ、今後の事業展開を3社間で協議していく。