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- 昇給予算増加予定の企業、+3%増
- 年額ボーナス予算増加の企業も+5%増
- 25年の平均昇給率、24年とほぼ同水準
グローバル人材総合サービスを手掛けるICONIC(ホーチミン市)は、在ベトナム日系企業を対象に実施したベトナム人従業員の昇給率・賞与動向に関するアンケート調査の結果を発表した。
同調査は、ベトナムの日系企業における昇給率・賞与動向を定点観測する目的で毎年行っているもので、今年で16年目となる。今回はベトナム全土から262社の日系企業が回答した。
2025年度における1人当たり昇給予算の全体方針については、前年比で予算がやや増加する予定の企業の割合は44%、大きく増加する予定の企業は3%となっている。前回の調査結果と比較すると、前年比で1人当たり昇給予算が増加する予定の企業の割合は+3%増加し、昇給に対するやや積極的な姿勢がうかがえる。
2025年度における年額ボーナス予算の全体方針については、前年比で予算がやや増加する予定の企業の割合は21%、大きく増加する予定の企業は4%。前回の調査結果と比較すると、前年比で年額ボーナス予算が増加する予定の企業の割合は+5%増加した。1人当たり昇給予算の全体方針と同様に、賞与に対してもやや積極的な姿勢がうかがえる。
ベトナム人の各職層における平均昇給率は、新型コロナ禍によって2021年に下がったが、2022年と2023年にやや上昇し、2024年実績値は再び低下して2021年実績値とほぼ同水準となった。一方、2025年予測値は、2024年実績値とほぼ同水準と想定されている。
2024年の平均昇給率(中央値)は、間接労働者のうち管理職が+5.0%、非管理職が+6.0%、直接労働者が+5.5%だった。2025年予測値は、間接労働者の管理職と非管理職が変わらず、直接労働者が▲0.3%低下となっている。