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- イーレックスの海外初のバイオマス発電所
- ベトナム初の商用バイオマス発電所
- 25年1月試運転、25年2月商用運転開始
再生可能エネルギー事業を手掛けるイーレックス株式会社(東京都中央区)は、2022年12月に着工した南部メコンデルタ地方ハウザン省でのバイオマス発電所の運転開始スケジュールを発表した。
これは、イーレックスとして海外第1号のバイオマス発電所かつベトナムで初めての商用バイオマス発電所となる。
当初計画では2024年12月に運転を開始する計画だったが、ベトナム国外で製作している燃料供給設備の一部資機材の納入遅れにより、試運転などの運転開始が2025年1月、商用運転開始が2025年2月になる予定だ。
もみ殻を主燃料とするバイオマス発電所の稼働は、ベトナムの再生可能エネルギー比率を上げるとともに、エネルギーの安定供給にも繋がる、脱炭素と供給力を両立した取り組みとなる。さらに、地元の雇用創出や地域経済の発展にも寄与する。
同発電所の建設・運営を手掛けるハウザン・バイオエネルギー(Hau Giang Bio Energy)の出資率は、イーレックスが51%、ソンミー再生可能エネルギー(Son My Renewable Energy)が19%、第2電力建設コンサルティング[TV2](Power Engineering Consulting 2=PECC 2)が10%、ニントゥアン農業・再生可能エネルギー(Ninh Thuan Agriculture & Renewable Energy)が9%、その他燃料供給会社が11%となっている。
売電価格は8.47UScent/kWh(現地FIT制度による)、発電出力は20MW(年間発電量は⼀般家庭約9万3000世帯分)、燃料はもみ殻(年間約13万t)となる。
なお、同事業は環境省の「二国間クレジット制度(JCM)資金支援事業のうち設備補助事業」に採択されている。