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- 在ベトナム企業の給与動向を定点観測
- 部長クラスの水準、+7.6%上昇
- 直接労働者の給与額、班長クラス+10.5%
グローバル人材総合サービスを手掛けるICONIC(ホーチミン市)は、在ベトナム企業を対象に実施したベトナム人従業員の給与動向に関するアンケート調査の結果を発表した。
同調査は、在ベトナム企業における給与動向を定点観測する目的で毎年行っているもので、今年で16年目となる。今回は265社(総従業員6万6547人)の企業が回答した。
ベトナム人の間接労働者の管理職の給与動向について、給与額(中央値)のうち、役員クラスが前年比+10.9%上昇した。前年+1.2%上昇と横ばいだった部長クラスの水準は、一転して+7.6%上昇した。役員クラスや部長クラスについては今後も動向を注視する必要がある。
ベトナム人の間接労働者の非管理職では、主任レベル(リーダーなどの役職あり)では+3.7%と微増となった一方で、一般クラスでは前年比+8.7%上昇した。75&25パーセンタイル値で各給与レンジを見ると、管理職と非管理職を分かつ境界ラインは3300万~3400万VND(約19万8000~20万4000円)程度となっている。
ベトナム人の直接労働者では、給与額(中央値)は班長クラスで+10.5%、工員クラスで+5.0%の上昇だった。また、工員クラスの給与レンジについては、75パーセンタイル値が980万VND(約5万9000円)で、ここが上限ラインと考えられる。
役職ごとの給与額(中央値)は以下の通り(単位:百万VND)。