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- イエンバイ省とトゥエンクアン省に建設
- 発電出力50MW、燃料木質残渣年間約50万t
- 低コストかつ安定した発電が可能な発電所
再生可能エネルギー事業を手掛けるイーレックス株式会社(東京都中央区)は、計画を進めていた西北部地方イエンバイ省と東北部地方トゥエンクアン省のバイオマス発電所について、4日に現地で地鎮祭を執り行った。
イエンバイ省とトゥエンクアン省のバイオマス発電所のいずれも、発電出力は50MW、燃料は木質残渣年間約50万tで、工期は約2年半となる。
同プロジェクトは、イーレックスがベトナムで開発計画中の新設バイオマス発電所18基のうち、今年4月に実施計画が承認された「2021~2030年国家電力開発計画及び2050年までのビジョン(第8期電力計画=PDP8)」で優先案件として位置づけられた発電所となる。
PDP8では、電力需要の拡大への対応と、2050年CO2排出量ゼロに向けた再生可能エネルギーの強化が記載されており、同プロジェクトはそれらの取り組みに資するものとなる。
ベトナムで未利用となっている木質残渣などを使用し、低コストかつ安定した発電が可能なバイオマス発電所として、エネルギー自給率の向上、雇用の創出などの地元経済の発展に貢献する。
両省での発電事業は、日本の環境省の令和5年度(2023年度)「二国間クレジット制度(JCM)資金支援事業のうち設備補助事業」に採択されている。