医師不足に悩む岩手県一戸町は、将来町の医師になってもらおうと、ベトナムの女子学生ルー・ホン・ゴックさん(18歳)を招聘し、医師免許取得を支援する医師養成策をスタートした。厚生労働省によると、自治体が海外の学生を医師として養成するのは今回が初めてだという。
一戸町は人口約1万4000人。開業医は4軒だけで、病院はあるものの、産科の医師がいないなど医療過疎が深刻している。
招聘を受けたゴックさんは、県内の日本語学校で約2年間学習した後、大学医学部や医大への進学を目指す。医師免許を取得するまでの生活費や学費は町が大半を補助するという。