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MVの舞台は、北中部地方トゥアティエン・フエ省フエ市にある国立高等学校で、阮(グエン)朝(1802~1945年)時代の1896年に創立された名門校、クオックホック。約40人の在校生らが撮影に参加した。女子生徒らが着る白いアオザイと、ホウオウボク(Hoa phượng)の赤い花が織り成す美しいシーンもMVの見所だ。ハイチュウさん自身も、母校に帰って15歳の頃の自分を懐かしむ卒業生を演じている。
ハイチュウさんは、「私が日本の曲をベトナム語に、またベトナム語の曲を日本語に訳して歌うのは、ベトナム人と日本人を音楽を通じて繋げるためです。今、多くの日本語学校などで、私が日本語に訳したベトナムの名曲『母の日記(Nhật Ký Của Mẹ=ニャッキークアメ)』、またベトナム語に訳した日本の名曲『花は咲く』が教材として使われています」と語る。
近く発表するアルバムには、「母の日記」の日本語バージョンのほか、郷ひろみの「お嫁サンバ」ベトナム語バージョンや、ティエン・ティエン(Tiên Tiên)の「Say you do」とボー・ティエン・タイン(Võ Thiện Thanh)の「Ước gì(ウオックジー=「希望」)」の日本語バージョンも収録する。
ハイチュウさんは今後、日本人の友人と共に、両国の言語や文化に興味を持つベトナム人と日本人向けにユーチューブ(Youtube)でチャンネルを開設する計画だという。同チャンネルを通じて、日本語とベトナム語を教えながら、両国の文化を紹介し、情報を提供する。ハイチュウさんは、「私たちのチャンネルを観て、日本人とベトナム人が互いに関心を持ち、交流する機会を作ることができれば」と思いを語ってくれた。
ハイチュウさんの活動の様子は、フェイスブック(Facebook)ページ「Hai Trieu Music」に記されている。