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- 24年の取引人数、前年比+60%増に急増
- THACOやビンファストが市場進出
- 地場スタートアップも市場参入
ベトナムの中古車市場は、販売数の増加とサービスの品質の改善により急拡大している。同市場は2025年に大幅に成長すると予想されている。
自動車情報専門サイト<Oto.com.vn>を運営するネクストジェン・ベトナム(Nextgen Vietnam)の統計によると、2022年と2023年に中古車を売買した人数は合わせて5000人超だったが、2024年には前年比+60%増の8000人超へと急増した。また、2025年の中古車の取引台数は1万台を超える見込みだ。
特に中古車市場が活発な省・市は、ハノイ市、北部紅河デルタ地方ハイフォン市、北中部地方ゲアン省、北部紅河デルタ地方ハイズオン省、ホーチミン市、東南部地方ビンズオン省、東南部地方ドンナイ省、南中部高原地方ザライ省となっている。
中古車市場の発展の余地は依然として大きいことから、地場系コングロマリット(複合企業)チュオンハイグループ(Truong Hai Group=THACO)や地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下のビンファスト(VinFast)などの大手企業が、同市場への進出を果たしている。
THACO傘下のタコオート(Thaco Auto)は2024年6月に中古車市場に参入し、「起亜(KIA)」や「マツダ(Mazda)」、「プジョー(Peugeot)」、「BMW」などのブランドを中心に取り扱っている。
一方、ビングループのファム・ニャット・ブオン会長が設立したフォー・グリーン・フューチャー(For Green Future=FGF)は、ビンファスト製EVの中古車売買を行っており、新車・中古車EVによるレンタカーサービスを提供している。
中古車市場には、地場スタートアップのブカー(Vucar)やカーナウ(Carnow)も参入している。これらの企業は同市場を段階的にデジタル化しており、新しい取引エコシステムの構築を目指している。