文化スポーツ観光省傘下の観光総局(VNAT)のグエン・チュン・カイン局長は8日、観光活動について「外国人観光客の受け入れ再開の時期は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行状況と地方自治体の対応能力によって異なる。外国人観光客を対象とした観光市場を完全に開放する時期は決まっていない」と述べた。
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これに先立ち、ベトナム現地紙では2022年6月から外国人観光客の受け入れを完全に再開する計画が報じられていた。
これまでに政府が外国人観光客の受け入れ再開を認めたのはフーコック島(南部メコンデルタ地方キエンザン省)のみ。同島は11月中に外国人観光客の受け入れを再開する予定だが、具体的なスケジュールは決まっていない。同島の外国人観光客の受け入れ再開事業は6か月にわたり実施される。
フーコック島では18歳以上の全ての島民が1回目の新型コロナウイルスワクチン接種を受けており、11月上旬に2回目の接種が行われる予定だ。
フーコック島に続き、南中部沿岸地方カインホア省が外国人観光客の受け入れを再開することになる見通し。同省の18歳以上の1回目のワクチン接種率はほぼ100%となっている。2回目のワクチン接種率は11月末までに100%に達するものと見込まれる。
南中部沿岸地方クアンナム省人民委員会も6日、ファム・ミン・チン首相に公文書を送付し、外国人観光客の受け入れ再開の許可を要請した。ただし、同省の1回目のワクチン接種率は27%程度に留まっている。